三重県津市の『阿漕ヶ浦(あこぎがうら)』は伊勢神宮に供える魚を獲るための禁漁域であった
平安時代、ある漁夫(「阿漕の平次」と呼ばれる)が繰り返し密漁を行い捕らえられたという
室町時代の『源平衰退記』では「あこぎ」を「度重なること」の比喩として使い
近世以降には「しつこいさま」の意味で使われるようになった
こんな伝説も残る、しだれ梅で有名な津市の阿漕ヶ浦でも競馬が行われていた
1927(昭2)年:結城神社の祭礼を目的に阿漕ヶ浦競馬が開催された
同年に施行された地方競馬規則には1県1〜3場、1場では年2回以内の開催、馬場は1週800m以上と定められており
祭典競馬を公営競馬の位置づけで運営されたと思われる
神社の南につくられた、そのコースの中央は麦畑、向こう正面を競走する馬たちは麦穂の奥に見えたとか
1938(昭13)年:成績不振にて廃止となる
三重県津市藤方
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